様々な企業が採用戦略の一環として作成・運用している採用サイトですが、今回は企業の採用メッセージがハッキリと訴求されているものを選んでみました。
【LIVESENCE RECRUITMENT】
TOPページに写真を大きく配置し、その上にキャッチコピーを置き、という手法はTOPページデザインではよく使われます。
しかし、メインビューのキャッチコピーを手書きで作成しているサイトというのは意外と少ないのです。
手書きにすることによって、その内容をユーザーの心理に訴えかけるという効果が高まります。
もちろん手書き風フォントも多数ありますが、やはり実際に書いている物とは味わいが異なるものです。
こちらのサイトでは“必要とされる人財になる”という姿勢を重要視していることが伺えます。
またメインビュー下に置かれた縦書きの長いメッセージにより、仕事や考え方への誠意が読み取れます。
メインビューだけではなく、各セクションの見出しも全て手書きで作成されているところにも、理念やこだわりが感じられるはずです。
【JAPAN INVESTOR PARTNERS】
上記はテキストでメッセージを伝える例ですが、こちらはイメージでメッセージを訴求した例です。
歴史に詳しくない人でも、「どこかで見たことがある…」と思うような有名な絵画をベースとして、コミカルなメインビューに仕上げています。(元絵は“民衆を導く自由の女神”ですね)
先程とは逆にイメージが強く印象に残るデザインですが、絵の要素からこの企業が重視するのは“リスクや失敗を恐れず、状況を切り開いていく姿勢”であることがわかります。
背景に強い赤色を敷いてあるのも、よりこの印象を引き立たせる役割を果たしていると言えます。
【株式会社博報堂】
採用サイトに限らず、Webサイトの大半がTOPページに大きく写真やキャッチコピーを置いて、インパクトの増加を狙う中、博報堂の採用サイトはあえてキャッチコピーをスクロールしなければ見えない箇所に置いています。
メインビューの直下に置かれたキャッチコピーは、“心を動かすことから、すべてが始まる。”
たったこれだけの文字数で、画面の上から下までを埋め尽くすようなデザインにしています。
あえてファーストビューではなく下に置くことで、より強い印象付けを狙ったものです。
もちろん、スクロール自体も確実にしてもらえるよう、メインビューには興味を引き付ける独特の動きが施されています。
【KATOKEN HOLDINGS】
TOPページのキャッチコピーは、必ずしも読みやすさを最優先すべきとは限りません。
この企業のコンセプトは“ワクワクしたい。ワクワクさせたい。”ですが、このコピーを読む前にユーザーにワクワク感が伝わってきます。
文字で読ませるよりも、デザインでメッセージを伝えられている良い例と言えます。
まとめ
採用メッセージをしっかり提示すると言っても、文章で訴求するのか、写真で印象付けをするのか、はたまたその他の手段を用いるのかはその企業の特徴によって様々です。
しかし、“サイトに明確なコンセプトを持ち、それが就活生に一番届きやすいような手段で訴求する”という点はどちらも共通していると言えます。
重要なのは、就活生に企業の何を知ってほしいのかを明確化するという、一番の根底部分なのです。