今回は、一見怖いと感じてしまうような「ブラックな」採用サイトをご紹介致します。
ブラック企業とブラック「な」企業
TOMORROW GATEという企業の新卒採用サイトは、全体的にブラックを基調とした、「ブラックな企業」であることをアピールしています。
あくまでも、「ブラック企業」と、「ブラックな企業」は別物であると宣伝しており、TOMORROW GATEは「ブラックな企業である」と位置付けています。
さて、一体どんな企業なのか、どんな風に「ブラックな」企業なのか、気になってきませんか?
エントランスを抜けると、「世界一変わった会社で 世界一変わった社員と 世界一変わった仕事を創る。」という企業の目標が現れます。
それから、その下にスクロールすると、代表からのメッセージが表示されます。
ここで、「ブラック企業」・「ブラックな企業」の違いについて説明していますが、「ブラック企業」という現代では関心の高いキーワードに絡めていることで話題性を集める工夫をしています。
「悪ではないブラックな企業」という新たな定義で会社をアピールしているところが、逆にサイトを訪問する学生の注目を集めることに効果的に作用しているのかもしれません。
「約3分間、慎重に未来をスクロールし、考えよ。」と強調されたメッセージに促され、サイトを訪問した学生は次のページへ進んでいきます。
アピールポイントもブラック?
この採用サイトのアピールポイントとしてPRしているエピソードが、「終電ギリギリまでの仕事」「辞められない会社」「家族にまで広がる干渉」です。
実際に見ていただいた方が面白いため、あえてここではそのエピソードについての説明を控えておきたいと思います。
しかし、まったく説明しないわけにはいかないため、簡単にご説明いたしますと…
かなりホワイト(かもしれない)展開が待っています。
「世界一変わった社員」たち
ブラックなイメージを醸し出す社員の画像を前面に表示し、社員一人一人にキャッチコピーをつけて紹介している社員紹介文を表示しています。
そして、キャッチコピーの下には、紹介されている社員がどんな人材なのかということを紹介する文章があります。
さらに、脳内説明という一文をクリックすると、個人の個性的な人間性を紹介する、面白人材紹介文が現れます。
まるで性格診断のような企業データ
企業としての価値判断基準や事業内容・社風・案件内容などが、性格診断のグラフの様に表示されています。
こんなコンテンツがあれば、中小企業でも入社後にどんな仕事をすることになるのかということがイメージしやすいかもしれませんね。
また、その下には、「今後展開したい計画たち」として、企業が考えている面白い計画が紹介されています。
そして最後に現れる選択ボタン。
「人生は一度きりだ。それでも君は弊社を選ぶか。」
このような個性的なビジュアルで求職者の注目を集める手法のご紹介でした。